刑事裁判を提起された場合の弁護活動は、例えば、以下のようなものです。これらの活動の中から事案に応じて必要な活動を行います。
刑事裁判は、右図の順番で進みます。
(1) 保釈請求は、起訴後から可能です。起訴前から弁護人として選任されている案件で、起訴が予想される場合、起訴前から関係資料を収集して保釈請求書を作成し、起訴後に保釈請求がすぐにできるよう準備しておきます。被疑者、家族または関係者には、保釈保証金を準備していただきます。
(2) 弁護士が、裁判所に保釈請求書及び関係資料を提出し、保釈請求をします。
(3) 裁判官は、検察官に保釈に関する意見を求めます。保釈請求前に、弁護士から検察官に連絡しておくと、スムーズに進む場合が多いです。
(4) 必要に応じて、裁判官面接で弁護士の保釈に関する意見を口頭で裁判官に伝えます。
(5) 裁判所が保釈許可決定または保釈却下決定を出します。
保釈許可決定が出た場合(通常、請求後3~4日)、裁判所が決定した保釈保証金(150万円~250万円程度が多い)を、家族等から弁護士の預り金口座に振り込んでいただき、弁護士または事務職員が、裁判所で保釈保証金を納付します。
保釈却下決定が出た場合、不服申立てを行うか、時間をおいて再度保釈請求を行うかを検討します。
(6) 保釈保証金を納付した日の夕方、釈放されます。身元保証人に警察署等に迎えに行っていただくことが多いです。裁判が終わるまでの間は保釈条件を守って生活してください。
(7) 裁判終了後、保釈保証金が弁護士の預り金口座に返金されますので、ご指定の口座に速やかに返金します。
・痴漢(迷惑防止条例違反、強制わいせつ)
自白事件では、検察官に被害者の連絡先を聞き、被害者と示談交渉を行います。勾留前であれば勾留阻止の活動、勾留決定後であれば勾留決定に対する準抗告等により、 早期の身柄釈放を目指した活動を行います。
否認事件では、早期の身柄釈放を目指した活動を行い、また当方の主張を整理し、必要な証拠を集めて、意見書を作成・提出し、不起訴処分を目指します。
・暴行、傷害
自白事件では、被害者と示談交渉をして、示談金を支払い示談書を作成して、検察官に提出します。示談金は被疑者の資力や暴行の態様、傷害の程度等を考慮の上、依頼者と協議して決定し、被害者に伝えます。
法定刑として、懲役刑に加えて、罰金刑(50万円以下)も定められています。
・窃盗
自白事件では、被害者と示談交渉をして、示談金を支払い示談書を作成して、検察官に提出します。示談金は被疑者の資力や被害品の金額等を考慮の上、依頼者と協議して決定し、被害者に伝えます。
法定刑として、懲役刑に加えて、罰金刑も定められています。
・詐欺
自白事件では、被害者と示談交渉をして、有利な処分を得ることを目指します。
故意を否認する場合、共犯事件で、誰かに利用されていた場合は、取調べへの対応についてアドバイスします。
・覚せい剤取締法違反
自白事件では、初犯であれば、起訴された上で執行猶予判決となる可能性が高いです。覚せい剤を二度と使わないよう再犯防止の環境を整備し、その証拠を裁判所に提出します。
裁判においては、可能であれば、ご家族に情状証人として、本人を監督する旨証言していただく等の弁護活動を行います。
・被疑者、被告人が外国人の場合
刑事事件の手続終了後、退去強制事由に該当すれば、退去強制手続が開始されます。
当事務所では、外国人の相談にも多く応じておりますので、刑事事件終了後の入管手続に関してもアドバイス、受任が可能です。
・刑事事件に関する実績
わいせつ物陳列、わいせつ電磁的記録等送信頒布、わいせつ電磁的記録記録媒体頒布被告事件
東京高裁平成29年4月13日判決(一部無罪、わいせつ物陳列については無罪確定)
最高裁令和2年7月16日判決
2014年~2020年まで、ろくでなし子事件(芸術家・漫画家のろくでなし子さんが、作品のわいせつ性について争った刑事事件)の弁護団に参加しました。
あ行
赤坂警察署、赤羽警察署、昭島警察署、麻布警察署、浅草警察署、愛宕警察署、綾瀬警察署、荒川警察署、池上警察署、池袋警察署、板橋警察署、上野警察署、牛込警察署、荏原警察署、大井警察署、大崎警察署、王子警察署、大塚警察署、大森警察署、荻窪警察署、尾久警察署
か行
葛西警察署、葛飾警察署、蒲田警察署、亀有警察署、神田警察署、北沢警察署、蔵前警察署、小岩警察署、麹町警察署、小金井警察署、小平警察署、駒込警察署、小松川警察署
さ行
下谷警察署、渋谷警察署、品川警察署、志村警察署、石神井警察署、城東警察署、新宿警察署、巣鴨警察署、杉並警察署、成城警察署、世田谷警察署、千住警察署
た行
高井戸警察署、高島平警察署、高輪警察署、滝野川警察署、竹の塚警察署、立川警察署、玉川警察署、田無警察署、多摩中央警察署、中央警察署、調布警察署、月島警察署、築地警察署、田園調布警察署、東京空港警察署、東京湾岸警察署、戸塚警察署、富坂警察署
な行
中野警察署、新島警察署、西新井警察署、練馬警察署、野方警察署
は行
八王子警察署 、原宿警察署、東村山警察署、東大和警察署、光が丘警察署、久松警察署、碑文谷警察署、深川警察署、府中警察署、本所警察署
ま行
町田警察署、丸の内警察署、万世橋警察署、三田警察署、三鷹警察署、南千住警察署、向島警察署、武蔵野警察署、目黒警察署、目白警察署、本富士警察署
や行
四谷警察署、代々木警察署
裁判員裁判とは、国民の中から選ばれた裁判員が参加する刑事裁判です。
通常の刑事裁判よりも拘束時間が多くなりますので、協議の上、決定させて頂きます。
当事務所にご依頼いただいた案件につきましては、
その信頼に応えられるよう、私が責任を持って全力で取り組みます。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
TEL.03-5925-8173